武久 堅 著
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1154年から84年に至る30余年、木曾義仲の夢と野望と破綻の生涯が放つひたむきで純朴な一条の光を、信濃・北陸・京洛・琵琶湖畔にわたる足跡をたどりつつ、虚実の狭間に追う。
「平家物語は何を語るか」という課題についての考察。木曽の義仲と鎌倉の頼朝、2人の源氏を縦軸に、流人頼朝謀叛に共鳴する作者の原理的思考をえぐり出し、抗いたち向かう清盛の悲劇の根源をあぶり出す。
平家物語の外側を囲む法皇の額縁と、内側に構築された二つの滅亡物語を取りおさえ、続いて物語各部の生成をうながす人物伝承が重層的に物語の組み立てに参画していく経緯をときあかす。
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